November 2021

ニュース:日本政府が入国制限緩和策の適用を開始

ニュース:日本政府が入国制限緩和策の適用を開始 2021年11月18日  | 文化, 日本 筑波大学大学院に留学したミャンマー人の日本滞在体験記 新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、日本政府は海外からの入国を原則停止にし、一部の国からのビジネス目的の来日・滞在については制限を設けていました。これに伴い入国許可に当たるビザの発給も停止していました。11月8日より制限緩和策の適用を開始し、技能実習生や留学生の入国も条件付きで認められることになりました。 ミャンマーで日本の在留資格認定証明書を持って待機していた人は多数おり、このニュースをずっと待っていました。在留資格認定証明書があっても日本大使館から滞在許可のビザが下りなければ、日本に行くことができないからです。日本への入国ビザ申請ができることになったというニュースはミャンマーにある「日本世界」にとってはホットニュースでした。ミャンマーでは、日本に関連のある仕事をしているミャンマー人達を総称して「日本世界」と呼んでいます。 このニュース対するミャンマー人の反応を紹介します。 目次 1.  ニュース:日本政府が入国制限緩和策の適用を開始 2.日本への入国制限緩和策の適用の発表 3.日本企業の対応について 4.まとめ ニュース:日本政府が入国制限緩和策の適用を開始 制限緩和策の適用を開始し、技能実習生や留学生の入国も条件付きで認められることになりました。 在留資格認定証明書をもち日本への入国申請を待っているミャンマー人たちは、ミャンマーのコロナウイルス感染状況には興味がありませんでしたが、日本の感染状況に興味を持っていました。「日本のコロナウイルス新規感染者数が少なくなった、よかったと言っている」というのを聞きました。日本にいる知り合いのミャンマー人たちに日本の入国事情に関してずっと訊ねていたそうです。ミャンマーでは仕事がなく無職なので早く日本に行きたい、日本政府が入国できるという発表をしても、ミャンマーにある日本大使館が機能しなければ入国ビザが発給されず日本に入国できないらしいなど、いろいろな不安があったそうです。 日本への入国制限緩和策の適用の発表 ミャンマーで日本への渡航を待っている人たちは留学生、技能実習生たちが多いです。ミャンマーの「日本世界」の皆が期待している入国制限緩和策のニュースが発表されて嬉しかった。でも、受け入れ企業の業種や大学を管轄する各省庁による事前の審査を受ける必要があり、その審査にはどのぐらい時間かかるかも分からず、ミャンマーにある日本大使館からはビザを申請できる日程の発表もまだないことから、日本政府があえて入国手続きを煩雑にしたという声も聞こえました。 2020年以降に日本の在留資格認定証明書をもらった人たちは、今渡航できなくてもいつか日本に行けるという気持ちでいました。たとえ今ミャンマーで就職しても、日本に行くからと言ってすぐには仕事をやめにくいので仕事につかず、2年たった今も無職の人がいるそうです。 日本企業の対応について       11月5日の日本政府の入国制限緩和策発表後に、すでに日本企業への就職が決まっていた人たちにその企業から採用取り消しの連絡がきた事例がたくさんあります。ミャンマーの人たちは渡航を2年間も待っていたのに日本企業に採用を取り消されたので困っているそうです。泣いた人も、自殺したいと言った人もいました。日本企業はもっと早めに採用を取り消すことを知らせず、なぜ入国制限緩和策の発表後に知らせたのかという苦情もあったそうです。自分の夢や期待を打ち砕かれたと言う声も聞きました。               ミャンマーの送り出し機関は、一人の労働者を送り出すために、いくつかの必要な提出書類をそろえて手続きをしますが、採用を取り消されると改めて労働省に採用取り消しの理由を説明しなければなりません。もっと早くに採用取り消しの状況が分かったら、他の日本の企業に紹介するように頑張れたのに、と言っていました。 まとめ 日本政府の入国制限緩和策発表は送り出し機関も含めたミャンマーの「日本世界」に、良くも悪くも色々な影響を与えています。 また、日本の企業は簡単に採用を取り消しますが、ミャンマーでは本当に困っている人が多いです。採用の取り消し情報は決まった時点ですぐにミャンマー側に伝えるように配慮してもらえると、次を探す機会ができるので職を失わずにすむし、ミャンマーから来日する予定の労働者も安心して日本で働く準備ができると思います。 Facebook-f Twitter Linkedin Youtube 髙橋 美都子 米国系外資企業でマーケティングに関わった後、2015年に起業しました。インド政府の奨学生とし留学したのを始め、フランス、ロシア、タイでの海外経験を活かして日本の中小企業を海外と繋ぐお手伝いをします。青山学院大学にてMBAを取得し、現在はインドの大学で博士論文に挑戦中。 ハーバーツはお客様のビジネスを次のレベルに引き上げます。 Related Posts 14 Feb ERP(企業資源計画) ERP(企業資源計画) 2023年2月14日  | Case… ここをクリック 24 Jan ウェブサイトのデザインの重要性 ウェブサイトのデザインの重要性 2023年1月24日  | Case… ここをクリック…

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ミャンマーの祭り(タザウンディン祭り)

ミャンマーの祭り(タザウンディン祭り) 2021年11月18日  | 文化, ミャンマー 筑波大学大学院に留学したミャンマー人の日本滞在体験記 ミャンマーでは、毎年タザウンモン月(11月)にタザウンディン祭りを行います。それは仏教の教えに基づく伝統的な祭りで、今年は11月17日と18日に行なわれます。 ミャンマー人たちがダザウンモン月に伝統的な行事としてどんな事をするかを紹介します。 目次  1.   伝統的行事にまつわるあれこれ 2.カテイン供物  3 . タウンジータザウンディン祭 4.     まとめ 1.伝統的行事にまつわるあれこれ ミャンマー人はタザウンモン月の満月の日の昼にお寺やパゴダ(仏塔)に行って、仏陀に花や水や果物などを供えます。お寺にはお坊さんが住んでいて中に入ることができますが、パゴダの周りには仏像が祀ってあり中に入ることはできないので外で祈ります。昼には近所の人たちに振る舞うために母親と一緒にご馳走を作りました。近所の人たちもご馳走を作り、周りの家に振る舞います。お互いにご馳走をあげたりもらったりします。多くの人たちが作るのは、ミャンマー語でモンロンジェイポウというお菓子とメザリサラダです。モンロンジェイポウを仏陀とお坊さんに供えると自分の運命が良くなると信じられています。ミャンマーでメザリサラダをタザウンモン月の満月の日の夜12時に食べると体にいいということわざがあり、それを信じて夜12時に食べました。また、私が彼のためにメザリサラダを作ってあげたこともありました。ミャンマーでは誰もが作るお菓子とサラダですが、その家々の味があり、ご近所からもらうのを楽しみにしていました。 モンロンジェイポウ    メザリサラダ ミャンマーでタザウンモン月の満月の日の夜に「パンダグ捨てる」といって、衣服や食料品やお金などを誰が拾ってもいいように、道路に捨てる習慣があります。私の父は満月の日に物を捨てるためにその前からたくさんの服とか米とかを毎年準備していました。私は父が捨てるものを拾いたいので夜になったら父が捨てるのを待っていましたが一度も拾えたことがありませんでした。家族でも、どこに捨てたかは秘密なのです。父が捨てた物を拾った近所の人たちは、翌日、何をもらったかを楽しそうに教えてくれて、ほんとに嬉しかったけれど、どうして私は拾えなかったかと思って残念でした。社会人になってからは、父の真似をしてタザウンモン月の満月の夜に物を「パンダグ捨てる」ように前もって準備しておきました。 2.ダザウモン月にお供えする「カテイン供物」 ミャンマー人の仏教徒たちはタザウンモン月(11月)にカテイン供物を供えます。タザウンモン月に供える供物を「カテイン供物」といいます。最初はみんなに見えるように飾って道路に置き、後で全部をまとめてお寺に奉納します。個人的にカダイン供物を供える人もいるしグループで供える事もあります。カテイン供物としては袈裟が一番いいと言われ、「カテイン袈裟」といいます。カテイン供物では袈裟だけではなく、お坊さんたちが使えるように、お金や衣服や食料品などいろいろなものを寄付します。私は個人的にカテイン供物を供えることはありませんが、区とかグループのカテイン供物で供えるようにしています。生涯に一度ぐらい私も個人的なカテイン供物を供えたいと思っています。 道路に置かれたカダイン供物 3. タウンジータザウンディン祭       タザウンモン月(11月)にタウンジ町で行うタザウンディン祭は有名な祭りの一つです。シャン民族が行う祭りで、国中の人たちに人気があります。シャン民族の人たちはタザウンモン月の満月の日に仏陀に熱気球を供えます。熱気球にゴンドラの設備はなく、人は乗りませんが、デザインや大きさについての競争があります。私はタウンジータザウンディン祭に一度だけ行ったことがあります。近くで見る熱気球は本当にきれいでしたが、空に上がった熱気球がすぐに落ちてきたので慌てて逃げました。それからは、タウンジータザウンディン祭はテレビで見たほうが安全だと思いました。 タウンジータザウンディン祭の熱気球 4.まとめ       タザウンモン月には楽しいことがいっぱいあります。今年は日本にいるのでできませんが、私として一番楽しいことは「パンダグ捨てる」という行事で、ほかの誰かに喜んでもらう事です。父から学んだ慣習としてミャンマーにいるときは毎年やるつもりです。 Case Study Culture Technology Facebook-f Twitter Linkedin Youtube 髙橋 美都子 米国系外資企業でマーケティングに関わった後、2015年に起業しました。インド政府の奨学生とし留学したのを始め、フランス、ロシア、タイでの海外経験を活かして日本の中小企業を海外と繋ぐお手伝いをします。青山学院大学にてMBAを取得し、現在はインドの大学で博士論文に挑戦中。 ハーバーツはお客様のビジネスを次のレベルに引き上げます。 All posts Related Posts 14 Feb ERP(企業資源計画) ERP(企業資源計画) 2023年2月14日  | Case… ここをクリック

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